久しぶりと思しき方が、私の名前を連呼してくださり
親しく会話が進むとき、
自分の記憶力の悪さに、ほとほと嫌気がさす。
人の名前を覚えるのが苦手だ。
そればかりか、すべてにおいて記憶力が悪い。
先日も、齋藤孝さんの名前が思い出せず、
本屋の検索機に「佐藤孝」と打ち込んでみた。
ヒットしたのは、佐藤孝ではなく「佐藤卓」さんで、
著者ですらなかったのだが、
その本のタイトルに釘付けになってしまった。
『ゴミうんち』
気になるがしかし、
このタイトルに惹かれるだなんて、まるで小学生だ。
恥ずかしいぞ。
いやでも…
あ!
私が惹かれているのは、サブタイトル
「循環する文明のための未来思考」の方なのである。

誰にも言わないし誰も気にもしていないであろう言い訳を心の中で見つけ、ニヤリとしながら本を手に取る。
ほとんど何の期待もなく。
だって、小学生的な興味でしかないのだから。
ところが!!
久しぶりの一気読み✨
最近、読書の集中力が落ちていることが悩みだったのだが、
夢中になれる本に出会えていなかっただけなのだと気づく。
なぜか視力が低下するはずの夜でも、読める。
〜循環する文明のための未来思考〜
生命誕生からのドラマティックな進化の歴史。
生命は、進化のたびに新たな問題とぶつかり、時間をかけて急激にその壁を飛び越えてきた。
かつて、地球上の生命体では分解できずにゴミとして取り残され、石炭となった木々は、いまや堂々と生命の循環の一翼を担っている。
今はまだ分解されないゴミ、プラスチックにも、そんな未来がやってくるのだろうか⁈
歴史を学ぶことは、明るい未来を予見すること。
漫然と生きていると閉塞感しか感じられないゴミとエネルギー問題は、いやいや「地球の伸び代」であると教えてくれる、刺激的な本だった。

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