人というのは、誰しも恥ずかしい存在なのかもしれない。
かつて
「身体の状態を含めて、起こる出来事はすべて自分の考え方から生まれる」
という教えのもと、徹底的に自我と向き合う10年を過ごした。
人から、自分の当たり前を覆されるのは
恥ずかしすぎて、痛い。
ずっと、胸を張って
「正論だよね」
と振りかざしてきた旗を
引っ込めなければならなくなるとき
穴に入りたいような
過去を消し去りたいような
そんな気持ちになるとしたら、
自分の世界が狭かったことを
責めてしまうとしたら、
そこに明るい未来はない。
・・・・・
これまで日本を引っ張ってきてくれた製造業
それは、間違いの許されない世界だった。
子供の頃、毎朝
製造業を営んでいた父から
「調子に乗りなさんなよ」
と、声をかけられた。
当時は、私はそんなに調子に乗った人間に見えるのかと不可解に思っていたが、
父が呪文のように唱え続けたその言葉は、まさに
「枠からはみ出したら不良品だぞ」
という製造業のパラダイムでの正解だったのだ。
・・・・・
新しい常識が次々と暇なく生まれてくる今の時代
間違うことも、失敗することも、知らないことも、当たり前にあって良い。
これまで信じてきたこと
これまでやってきたことは
決して責めずに。
ただ、新しい流れに乗っていく
日々、新しく生まれ変わっていく
そうすることが、アップデートの時代に生き残る術。
知らないことを知ろうとする
学び続けることが
人として生きていく唯一の道。


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