〜私が世界を変えていく

  1. エッセイ

桜と私と年輪

桜の木って、年老いた風情だな

と思った。

なぜ桜はこんなにも人を惹きつけるのだろうかと

つぶさにその佇まいを見つめていたとき、

花と幹のアンバランスな印象に違和感を覚えた。

花の繊細な美しさに対して、幹は、なんというか

ゴツゴツとしていて、しわくちゃで、

長い間、じっとそこで生き続けてきた風格がある。

一方の花は、儚く美しく、スタートの季節に咲くことも相まって、若々しい印象さえある。

日本人にとって、桜は特別な存在だ。

花見
花冷え
花吹雪

花という言葉で桜を表す。

他にも、

花明かり 真っ暗な夜の闇で、満開の桜が辺りをほの明るくする様子
花筏 桜の花びらが帯状になって川を流れていく様子

など、美しい桜言葉がたくさんある。

花見の始まりは、その年の豊作を祈り、前祝いをする”予祝”だそうだ。

なるほど
花見の席が大いに盛り上がるのは、
予祝イベントとして受け継がれてきたからなのか。

シャイなはずの日本人が
桜の木の下では、
大勢でお酒を飲み、騒ぐ姿に
外国人は驚くのだそうだ。

今や、桜に強く心を惹かれるのは日本人だけではないらしい。

昨日出掛けた近所の公園は、決して全国的に有名な場所ではないが、

たくさんの外国語が飛び交い
漂う美味しそうな匂いも、日本のそれとは違うものがあった。

目と耳と鼻から、誇らしい気持ちを味わう。

今年の春は、目尻のしわが妙に気になる。

益々歳を重ねてしわくちゃになっても、

放つオーラは美しく人を魅了するものでありたい

暗闇に周りを優しく照らす花明かりでありたい

なぁんて、

娘にスマホ撮影のダメ出しをされながら、考えた。

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