京都 仁和寺で、国宝である金堂内の壁画が特別公開されている。
普段は入ることのできない裏堂の五大明王の壁画。
五年ぶりに公開された裏堂は、普段は扉を開けられることがない。
お坊さんも蝋燭の薄暗い明かりしか使わないそうで、壁画はとても美しい状態で保存されていた。
普段から使用されている表堂の壁画も美しいが、やはり経年を感じさせる味わいとなっていて、陽の光と風による影響がいかほどのものかがよくわかった。
(どちらも写真撮影はNG)

まつ毛の長い大きな目をしたお坊さんは、マスクの下からでも皆に聞こえやすい、良い声をされていた。
お坊さんらしく、その場にふさわしい穏やかで小さめの声なのに、しっかり聞き取ることができる。
国宝の御堂で仏教のお話。
圧倒される荘厳な雰囲気と静けさの中
静かな語り口でありながら、
思わずクスッと笑ってしまう話を、時々挟まれる。
まるで控えめな落語家さんのような話ぶり。

各明王様のお役目の解説がとてもわかりやすい。
聞き入りながらも、
この方の話し方のどこが魅力的なのだろうかと分析してしまった。
まずは、聴衆の目を見て話す。
絶えずお顔を左右に動かし、身体ごと、方々に目を配っておられる。
自分に語りかけられていると思うと、やはり話の入り方が違う。
そして、前述した、笑いの要素。
どうしても硬くなってしまうお勉強の時間。
クスッと笑えるようなリラックスの機会があると
心をひらき、また、集中し直すことができる。
そして、例え話。
仏教の教えを、夫婦や親子、会社での日常にありがちな場面に落とし込んで解説してもらえると
「あるある、わかるなぁ」
と、自分ごととして捉えられる。
最後に、フォーカスの当て方の提案。
初めに、「五人の明王様にはそれぞれ特徴とお役目があり、ご自分の現状を救ってくださる明王様を見つけていただくと良いかと。」とおっしゃった。
(ついでに「売店でお気に入りの明王様のグッズをたくさんご購入いただけると、私どもも助かります」とも 笑)
ただ漫然と聞いているのと、
私にぴったりなのはどなたの教えだろう?と思いながら聞くのとでは、
これまた、集中の仕方が全く違う。
内容も大切だけれど、
やはり、伝え方はもっと大切。
情報の溢れた時代
誰が、
どう、
伝えるのかが、重要だ。

有意義な時間をありがとうございました。
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