〜私が世界を変えていく

  1. 話し方・言葉

娘がひさしぶりに泣いた

車の後部座席で、
高校生の娘が涙をこぼした。

小学生の頃からテニスをしている娘は、
人前でほとんど泣かない。
悔しい負けの後は、
しばらく居なくなり、
目を赤くして戻ってくる。

最近は、

「泣いてる暇があったら、どうやったら
 次に同じミスをしないか考えろ」

と思うらしく、
泣くことすらやめたようだった。

そんな娘が、
堪えきれずに涙をこぼした。

勝利に向かっていい流れだったのに、相手の
イレギュラーとネットインが3本連続する
アンラッキーが続いたところから、
ガタガタと崩れてしまった。
そこからどうしても立ち直れず、負けた。

翌週、改めて強い気持ちで臨んだ試合で、
またボールがコートに入らなくなった。
逃げずにコートに立ち続けるだけで偉い
と思えるほどに、悲惨な内容だった。

そこまでひどい内容だったことで、
気づいたことがあった。
だから、決して無駄な試合ではない。

でも。

娘は、自分に厳しい。
泣かないし、言い訳をしない。
普段から余計なことを言わない姿には、
ほとほと頭が下がる。
完璧でありたいと願う彼女は、
自分にOKを出せることが少ない。

不甲斐ない自分に対して娘は

「キモい!ほんまにキモい!」

と言い出した。

思わず、

「◯◯はキモくなんかない!
 精一杯頑張ったんやろ?
 そんなこと言うたら、
 ◯◯がかわいそうや!」

と声を荒らげてしまった。

私にはアスリートの気持ちはわからない。
勝負に勝つためには、
厳しすぎるくらいの目で
自分を見なければならないのかもしれない。

でも、やっぱり、たった1人で戦うときに、
自分だけは自分の味方でいなければ、
力は発揮できないのではないかと思う。

親が余計なことを言ってはいけない
と思いながらも、
自分はダメだ最低だと泣く娘に、

「あなただけは、
 あなたの味方でいてあげて」

と言わずにはいられなかった。

そして
落ち込む間もなく、
娘はまた次の遠征に出て行く。

自分の弱さと向き合うことを繰り返しながら
人は成長していくのだなと、
子供達を見ていて思う。

小さい頃は、

” できるだけ傷つかないように ”
” できるだけラクに
 お得に失敗しないで生きられるように ”

と、先回りして道路整備してしまった。

あれは、余計なお世話だったな。

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