「え?その狭い部屋にずっといたら、おかしくならへん?」
ひとり暮らしの弟に対して、姉はサラッと辛辣だ。
インフルエンザによる学級閉鎖が4日目となり、息子の学校行事に参加しようと上京していた私も肩透かしを食らっていた。
電話をかけてきた娘2人は、何やら料理をしているらしい。
「ネギって、どこまで使えるん?」
ビデオ通話の画面に、まな板の上のネギを映しながら
「ここ?ここまで?」
と細かく確認してくる長女は、料理があまり得意ではない。
彼女からの質問に「テキトーで大丈夫」と答えたくなるとき、改めて主婦歴20年の自分の歴史を誇りに思う。
遠くから聞こえる「鮭って、冷凍のまま焼いていいよなぁ?」という末っ子の声には渋い返事をしつつ、便利な世の中だなぁと感謝が湧いてきた。
作り置きのおかずを保存してくれる冷凍庫
600キロの距離をあっという間に移動させてくれる飛行機や電車
離れた子供達と耳と目で繋げてくれるスマホ
珍しく時間がたっぷりある息子と一緒に、大掃除を始めた。
先ほどの姉からの辛辣な言葉に、自分の部屋に対する愛情が燃え上がったのか?
はじめは面倒臭そうにしていた息子も、黙々と部屋を磨き始めた。
砂だらけの洗濯機まわり
油だらけのコンロまわり
手垢だらけのドアや壁
汚れていない場所はないくらいの、THE 男子のひとり暮らし部屋 だが、長女の言う通り「狭い」ので、どんどん綺麗になっていく。
成果が見えると、やる気が増すものだ。
気分を上げる音楽も必要のないくらいに、勢いよく2人で大掃除を終えた。
部屋を整えると、空気が変わる。
それはわからないと言った息子も、玄関に置いている自分の野球道具の放つ異臭には、やっと気がついたようだ。
さて、この美しい状態を何日保ってくれるだろうか。
ひとり暮らしを始めて8ヶ月
あと2週間で、始めての長期休暇。
なんとか、年神様が来てくださるくらいにして帰ってきてね。
さーーー!
帰って、自宅も大掃除を始めるか!!!
ベテラン主婦の名に恥じぬよう、やりますよーー!
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