
「あぁぁぁぁ、うまいっ‼️」
夕飯時、夫が心を込めて、言う。
横目で見ると、やっぱりだ。
自分が買ったきたパンを、美味しそうに頬張っている。
いつも、こうなのだ。
私の作ったものではなく、買ってきたものを褒める。
そして、諦めの悪い私は、毎回言う。
「あのさー、私が作ったものもいっぱいあるんだけど?」
いつもはスルーするのに、昨夜の夫は違った。
大袈裟にミートソースを口に運び、
「おぉっ!!!うまいっ!!!!」
とわざとらしい顔で声を上げる。
謎のドヤ顔まで見せてくる。
なんと、、、これは進歩だ。
今までは、だからどうした的に無視していた夫が、私の望むリアクションを返してきた。
苦節20年、、、、
笑いのネタとして返されただけの「うまい」が、なぜにこうも嬉しいのか。
「人は、わかって欲しい生きもの」
マーケティング講座での伊勢隆一郎さんの言葉。
大尊敬している伊勢さんのお話は、いつも感動するものばかりなのだが、続いて出てきた言葉には思わず「フンッ」と鼻で笑ってしまった。
「男は、ただ褒めて欲しいだけの生きもの」
「男は、ただ凄さをわかって欲しいだけの生きもの」
あぁ、まさに。
信じられないことに、夫は子供たちの話を横から奪い、自分の功績を語り出す。
誇らしげに成績を見せる子供に、
「お父さんは、学年で20位やったぞ」
と、知らんがな、中途半端やな、というツッコミしか返せないアピールをしてくる。
なるほど
ただ「すごいね」と褒めて欲しいのが男なのだと、あの伊勢さんが言っている。
うちの夫だけではないのか
ならば仕方がない。。。
いやいや、冒頭の私の苛立ちも同じことだ。
何を美味しいと思おうが夫の自由であるにも関わらず、腹が立つ理由は「私の努力をわかってよ」だ。
病み上がりにビールを飲む夫を諌めるのも、
本当は、夫の身体を想ってのことではなく
「私のことをわかってよ!」なのだ。
看病と、あなたの代わりに3時間も運転をした私の労力に敬意を払って、少しは自重したらどうなんだ!
で、ある。
確かに、人はわかって欲しい生きものだ。
そして男は「すごいね」と褒めて欲しいだけの生きもの、、、
そうか
「すごいね」と褒めるだけで、いいのか。
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