東京ディズニーランドホテルの廊下にて
可愛いお姫様の衣装を着て”ケンパ”をしながら進む女の子に、
セカセカとベビーカーを押していたお母さんが
「やめてっ!!普通に歩いてよっ!」と声を荒げた。
周りには、私以外に誰もいない。
にこやかに見ていたつもりの私の顔が、鬼の形相だったのだろうか。
いや、そんなはずはない。
お母さんは、私のことも、女の子のことも、
ただ視界の端にチラリと捉えていただけだったと思う。
ディズニーランド内では、
「ねぇ!キョロキョロしないで、前だけ見て歩いてよ!!」
と怒っているお母さんがいた。
夢の国と銘打つだけあって、
TDR内の装飾は、季節限定のリボンに至るまで質の良い高級品が使われている。
1日に1,000万円以上もの電気代を使って、そこら中がキラキラと輝いている。
キョロキョロしないなんて、大人でも無理だ。
わかる。
お母さんたちがそんな言葉を口にしてしまうほど余裕がないのは、痛いほどわかる。
私の計画した通りに楽しんで欲しい
私の期待した通りに喜んで欲しい
私が価値を置かないものには興味を示さないで欲しい
だって、あなたのために準備したのだから。
今だってこうして、あなたのために走り回っているのだから。
あなたのため
にしたことは、あなたが喜んでくれないと成立しない。
あなたのため
に頑張ったことは、期待通りの反応をしてくれないと報われない。
今、自分は何のためにここにいるのか
今、自分はどこへ向かいたいと思っているのか
その願いは、本当は誰を喜ばせる 誰のためのものなのか
感情に流されることなく
他人に振り回されることなく
常にゴールを見据えて今を生きることが、幸せへの一本道
あの頃の私に、教えてあげたい。

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